湊友希那さんの斜め後ろの席の女

夢女の日記ですらないなにかです。

あんスタ第一部感想 革命の星、終わりを告げる歌の話

あんスタを先週に始めて、ついにメインストーリー第一部を読み終わりました。意図せず始めた時にメインストーリーが全解放キャンペーン(?)中だったので、ランクが追い付かないままストーリーを読んでしまいアイドル達に申し訳なさもあったのですがまあ許して下さい。公式の意図も私のような新規を引き込むためでしょうし。

とりあえず一章から順を追ってポエム(?)と感想を述べていこうと思います。感想とも考察とも言えない解釈をつらつらと述べただけのところもありますがこいつは解釈が下手くそなオタクなんだなみたいな感じで気楽に見て下さい。
事前に言っておきたいのですが、これはあくまで現時点での解釈ということで明確な間違いがあっても見逃して頂けると嬉しいです。もしくはこそっと「このイベントやスカウトでそれについて語られてるよ」とか教えて頂ければ読むので……イベントストーリーに関しては、このブログを執筆現在開催中の「ショット☆弾けてSplashPool!」しか見たことがありません。スカウトのストーリーは断片的に読んだ程度です。



これは一章をプレイした当時の感想です。鍵垢で呟いたものを公開垢に引っ張ってきました。
一章は、彼らと転校生のスタートの物語でした。転校生は来年度新設されるプロデュース科のテストケースとして2年A組に入ってきました。まあ物語の導入としてはよくありそうなものですね。そこまではいいんですけど、一章で何を言われたかって「Trickstarに祝福をもたらす女神になってほしい」なんですよね。
Trickstarの目的は端的に言えば打倒生徒会、仰々しく言うなら革命でしょうか。圧政を敷く皇帝を、市民が打ち倒すのです。こう書くとなんだか嫌なので、私はこれを彼らの自らの生への肯定と呼びます。私はアイドルに、普通の高校生に、革命とかなんだか重たい言葉は使わせたくないんですけどまあそうもいかないみたいですよね。

ここであんスタとは全く関係のない私個人のアイドル観の話になりますが書かせて貰います。オタク特有の自分語りと思ってはいはい、って感じでいいので読んで下さい。アイドルとは絶対不変の夢であり希望であり光です。これは私のあんさんぶるスターズ!という物語を読む上での指針というか、今まで様々なアイドルコンテンツを見てきた私のアイドル観、アイドル像の終着点です。
特になんの変哲もないそこらへんに転がっている解釈です。今度はそれをもう少し詳しく話していこうと思います。
アイドルが成すべきことは他者への肯定であり、それがアイドルがアイドルが足り得る行為だと思っています。それをしないアイドルなんてアイドルと名乗らないでほしいくらい、私はアイドルというものの定義についてうるさいオタクなんですね。
人間は生きる上で何かしらの目標、目的、理由があります。でもそれだけを追い求めていける程人生は甘くありません。ではアイドルは?夢を追い続ける彼らは?人々がアイドルへ抱く(正の)感情はそれぞれですが、そのどこかしらに憧憬というものがあると個人的に思っています。ただの人間は、””普通””にはなれません。少なくとも人間として当然に成してよいことを、私は出来ない人間でした。
人間が生きていくうえですべきこと、してもよいこと、私の理想が、アイドルという概念に詰まっていました。アイドル達は私が行けなかった道を往こうとしている。人間の生の営みを肯定してくれる、私はそれが本当に大好きなのです。

自分語りはここまでにして話を戻します。
彼らがやろうとしていることは、歪められた””普通””をもう一度紡ぎ直すことでした。でも彼らはまだ実像を持たないか弱い存在です。そんな彼らのためにプロデューサーはいます。プロデューサーが、アイドルを最初に肯定する人間です。私は、Trickstarをプロデューサーとして肯定します。私自身彼らがどんな夢をみせてくれるのか、楽しみで仕方がありませんでした。それが革命の結末なのか彼ら達のその後かは、まだ分かりませんが。




これは二章当時の感想です。二章は、Ra*bitsというTrickstarより少しだけ先に進んだユニットが出てきます。彼らはTrickstarのような高すぎる程の理想はありません。でも、彼らは正真正銘のアイドルでした。
仁兎なずなさんがValkyrieからRa*bitsに移った経緯であったり、そういった部分を知らないにわかオタクの戯言ではありますが彼らの音楽は純粋に幸せになれるんですよね。いい意味でアイドルという競争社会を感じさせないというか。それは後述の紅月やUNDEADには持ってない部分であり、Ra*bitsの個性だと思います。勿論この二つのユニットのライブを見て幸せを感じられないという話ではなく、この二つのユニットを見て得られる幸せというのはファンの想いが彼らのステージと合致したから生まれるものだと思うのです、勝手な解釈ではありますが。
この時点でドリフェスの参加経験がなかったTrickstarに比べてRa*bitsはランクは低いながらも活動をし続けていました。彼らはアイドルとして真っ当に活動することで、ある意味生徒会に反逆している存在だったのかもしれないですね。


これは主に紅月についてのツイートですね。中々アンチじみた口調ではありますがアンチではないです。というか寧ろ紅月は好きです。五章の話にはなりますが、DDDに紅月が参加しなかったときになんとなく彼らについて分かった気がしました。それについては五章の時にでも話します。
これは結局私のアイドル観の話なのでそこまで特筆すべき話はないです。





これは三章プレイ当時のツイートです。頭悪く言えばUNDEADすげ~~~でしょうか。
軽音部の協力で日々特訓を重ねていたTrickstarが集結し、S1に出場します。彼らが紡いできたものが、やっと実るのが三章です。
私は残念ながらイベントストーリーを一切見ていないので、三奇人、また五奇人の過去について知らなったので朔間零さんが言っていることがどことなく超越した目線の言葉に感じてしまって、悔しかったです。きっと彼と軽音部が協力してくれたのは本心からだと思います(大神晃牙さんは個人的な借りがあったというのもありますが)。でもTrickstarを一歩引いたところで見つめていたのはやはり彼なりに過去にあった出来事が、引っ掛かっている部分があるのではないかと思っています。すみません、彼らについて私はまだ話せる領域に達していませんね。過去のイベントなどを見ようと思います。
UNDEADの話をします。『夢ノ咲で最も背徳的なユニット』が謳い文句の彼らですが、彼らもアイドルでしたね。自らが肯定したいもののために歌う、最高の歌をありがとうございます。闇に生きる彼らと光に生きる紅月もとい生徒会。この二組の対比は今後どう描かれていくのでしょうか。
蓮巳敬人さんと朔間零さん、二人は昔からの友人だそうですが少なくとも三章を見た時点では何も言えないんですよね。今回の対決は起こるべくして起こったことなのは分かっているので、二人についてこれ以上語るのは野暮でしょうか。蓮巳敬人と朔間零の対決ではなく紅月とUNDEAD、2wink、Trickstarの戦いなのですから。




四章はあまりにもまとまらなくて断片的にしか感想が言えませんでした。ただただ目の前のアイドル達にうちひしがれてました。
彼らが起こした奇跡を見られて本当によかった。こんなことは1度だけだったとしても、1%にも満たない奇跡を引き寄せたのは彼らなのだから。
紫之創さんが言った言葉は本当に重かったです。「ここで明星先輩が勝てなくちゃ『嘘』でしょう?」、この言葉に彼はどこまでの想いを込めたのでしょうか。彼も夢を見ている人なんだと改めて思わされました。
氷鷹北斗さんは、明星スバルさんのパフォーマンスを見て「『紅月』が忘れていたパフォーマンスだ」という台詞を言います。アイドルは観客を見てなんぼです。正直な話私は(三章の感想で察したかもしれませんが)三章時点の紅月のことはアイドルと見なしていませんでした。彼がそう言ってくれてよかった、アイドルとしてあるべく姿、理想像を明確に持っている人がいるのです。
ここで、五章にも繋がる紅月の話をします。紅月は名前の通り、fineという太陽に照らされて輝く月なのでしょう。学院No.2という言葉が度々強調されてきたことからも伺える部分かと思います。
四章で彼らは負け、磐石であったはずの生徒会の絶対王政に穴を開けられました。「紅月が負けた」、学院に広がったその事実はその後起こる事件で霞んでしまいますが当の本人達は忘れられるはずがありません。実際、三人はリベンジを果たしたいと言っています。彼らの次のステージは、きっととっても素敵なものなんだろうなと私は思います。
先ほども言った通り私の紅月への感情は五章で感じたとあることに繫がるのですが、多分それについての疑問はイベントストーリーで語られるだろうと思いたいですね。

四章の後半から入院していた生徒会長天祥院英智が復帰し、fineも活動を再開します。B1にて行われたfineとUNDEADのドリフェスは、UNDEADにとってあまりにもタイミングが悪すぎました。ここまで過剰なくらいTrickstarら革命側に感情移入していた私はなんとなくfineというユニットに対してよい印象を持てないかなと予想していました。意外とそうでもなかったのですが、それはfineが夢ノ咲の王者で、””アイドル””だと理解したからだと思います。
DDD優勝者にSSの出場枠を譲り渡すと言った彼の真意は、私には察しようとしても、察することが出来ない、察したくないものでした。皇帝と呼ばれる彼が迎える革命の最後、別にこの物語がバッドエンドだと思って真意を察することを諦めた訳ではないしハッピーエンドを信じていますが、結局は運命とも呪いともとれる彼の生い立ちについてでした。



五章です。五章も感想としてまとめたツイートなかったですね。
多分140字に収めようとしたくなかったんでしょうね。だからこうやってブログに長文をまとめているのですが。
ついに迎えたDDD、一人のTrickstarがこんなにも辛いとは思いませんでした。私は彼らがしようとしていることを「歪められた””普通””をもう一度紡ぎ直すこと」と表現しました。その時のTrickstarの状況もそれに近いもののように感じました。四人でいることが普通だったTrickstarは天祥院英智さんによってばらばらにされてしまって、どうしようもなく泣いてしまいました。どうもアイドルに対して夢を見すぎるきらいがある私には、今までずっとプロデューサーとしての視点でいた私には四章で皇帝が言ったことも衣更真緒さんや氷鷹北斗さんが言ったことも正しく理解出来ないものだったのは反省ですね。アイドルの目線に、私は立てなかった。
そんな中唯一夢を見続けたのが明星スバルさんでした。
「でもさ。ホッケ~、ウッキ~、サリ~……。俺たち、まだ子供じゃんか」
「夢を見てもいいじゃん。そう思ってるのは、やっぱり俺だけだったのかな?」
彼にこんなことを思わせたくなかったし、他の三人にも夢を見続けて欲しかったです。別に誰が悪いとかそういう話じゃなくて、これが彼らがキラめきを掴むまでの試練とかも言いたくないのですが、どうしてこうなってしまったんだろうという気持ちを抱かざるをえませんでした。

五章で初めて出てきたユニット達の話をします。
流星隊、守沢千秋さんをリーダーとする特撮戦隊モノのような彼らですが、私という弱い存在にとっての希望のような彼らはとても眩しかったです。天祥院英智夢魔とまで言い切った守沢千秋さんはきっと、””正義””の味方で、アイドルで、後輩のために怒れるいい先輩なんだなってありきたりな感想ですが思いました。明星スバルさんと守沢千秋さんって結構いい関係性ですよね。
Trickstarの一回戦の相手であるKnightsですが、なんだかまだ底が分からなかったですね。勿論ストーリーの流れ上仕方ないのですが。本来のリーダーである月永レオさんもいないし、全くもってこれがKnightsの本来の実力ではないですから、今後彼らが本来の実力でライブ出来る時が来てそれを見られればよいなと思います。個人的には朱桜司さんと鳴上嵐さんのコンビが好きです。

最後に、私が五章で感じたあんさんぶるスターズ!第一部の物語について語ろうと思います。
私は四章までこの物語はTrickstarの物語だと思っていましたが、多分それは違ったのではないかなと。これはかなり勝手な解釈で大部分に憶測が含まれた話ということ前置きしておきます。
天祥院英智さんが作り上げた夢が育まれる場所が夢ノ咲学園であって、でも皇帝が作り上げた完璧にみえた帝国は革命によって綻びが生じました。
革命を起こしたアイドル達、それを手助けしたアイドル達、革命を起こさせまいと立ち塞がったアイドル達、いろいろなアイドルがいました。勿論過去にもいろいろなアイドルがいて、この物語が構成されることになりました。
百万分の一にも満たない奇跡を掴むアイドルを彼は見たかったんじゃないかなと、思います。DDDという、最高のステージに立つアイドル達の光景は私が本当に見たかったそれでした。天祥院英智さんも似たようなことを感じていてくれたと思いたいです。
話が少し変わります。DDDという晴れの舞台に主要ユニットの中で唯一紅月は参加しませんでした。S1での負けと、DDDの仕事が重なって起きた不参加ではありますが、参加しようと思えば出来たはずです。蓮巳敬人さんは皇帝のために出場しないという選択肢を選んだのです。そして、それを肯定する神崎颯馬さんと鬼龍九郎さんは蓮巳敬人さんを慕っているのだろうと。そういう意味では紅月はとても完成されたユニットだと思います、今私がしたい話はちょっと違うのですが。
天祥院英智個人は紅月の参加を望んでいたんじゃないかなという想像です。この物語の結末は、ハッピーエンドでした。幾多のアイドル達が文字通り命を削って自らの輝きを観客へ届けたのです。そうやって生まれた笑顔が、歓声が、拍手が、幸せなものじゃないわけはありません。ですが、そのステージに紅月はいなかった。すみません、まとまりませんね。上手く言えないのですが、fineと紅月はこの一件から、ユニットの在り方を問われると思います。
メインストーリー第一部はTrickstarによる他者への肯定の物語であり、革命の後に生まれた新しい世代のアイドル達が未来へ踏み出す物語だと、感じました。先ほど言った流星隊、Knightsだったりこの一件でユニットとしての在り方を問われることになったfineや紅月のこれからが、きっと輝いているであろう彼らのステージが、私は見たいです。

一章から五章までの感想はこれくらいですかね。


ここからは個人的雑感。


これ多分勘違いじゃないですよね!?ストーリーでも一応言われてたし……?
テーマは正反対です、Rebellion Starは生徒会への革命、終わらないシンフォニアは終わりとfineの今を繋ぐ永遠の歌。でも、そこがこの二つのユニットの違いだし結末はハッピーエンドだったからよかったなと思いました。
ここまで色々言葉を飾り立ててあんスタについて話してきましたが、結局はアイドルという概念が私は大好きという一点に収着します。
私がよく彼について言及するのは、Trickstarを除けば一番””アイドル””の話をしていたからでしょうか。
「これから先も、僕はアイドルでいたい。今回のドリフェスで、心からそう思えました」
そう言った天祥院英智というアイドルは、最高に輝いていました。
私はこの物語のストーリーテラーを天祥院英智さんだと思いました。彼についてはまだ殆ど分かりません。私が主に語ったことは過去の断片をかき集めて勝手に考察したに過ぎませんから。それでも、過去に何かの因縁があろうとも、私はこの物語を肯定したいと思いました。人の生の営みを彼らが肯定してくれたことに感謝して終わろうと思います。
物語の紡ぎ手の皆さん、素晴らしい物語をありがとうございました。
また機会があったら私が出したこの解釈に答えを出したいと思います。以上です。